65,000人のサブスク会員データから分かる、コロナ禍を生き残る「サブスク型飲食店」
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大は、世界経済そして日本の外食市場に大きなダメージを与えています。しかし、そんな不況の中でもサブスクリプションビジネスは回復力があることが証明されています。
今回、favyが所有する累計65,000人の飲食サブスク会員のデータから、昨年4月に発令された緊急事態宣言前後の来店行動を調べたところ、サブスク型飲食店は、緊急事態宣言下においても影響が少なく、緊急事態宣言後のお客様の戻りが早かったということが分かりました。実際の数値と仮説を含めて解説していきたいと思います。
▼2020年2月-7月の一般の飲食店とサブスク型飲食店の来店数の推移
※2月を基準(100%)としたときの変動値を表示しています。
※一般の飲食店への来店数は、favy予約全利用者の予約データから算出しています。
※サブスク型飲食店への来店数は、favyサブスク全利用者の利用データから算出しています。
本記事では、上記の結果をベースに解説します。
①サブスク型飲食店は、緊急事態宣言下においても影響が少なかった
▼一般の飲食店とサブスク型飲食店の来店数の推移(4月5月のみ抜粋)
上記のグラフは、コロナの拡大と緊急事態宣言による飲食市場への影響が大きかった2020年4月と5月の来店数の推移を抜粋して表示しています。
2月時点を100%としたときに、4月の一般の飲食店への来店数は16.7%と下がっているのに対し、サブスク型飲食店への来店数は25.1%と約10%打撃を抑えられていることがわかります。また、5月についても、一般の飲食店は14.9%と引き続き影響が大きくなっていることに対し、サブスク型飲食店は34.6%と既に回復傾向にあることが分かります。
②サブスク型飲食店は、緊急事態宣言後のお客さんの戻りが早かった
▼2020年2月-7月の一般の飲食店とサブスク型飲食店の来店数の推移
改めて2020年2月から7月までのグラフを見ても、緊急事態宣言後にサブスク型飲食店への来店数のほうが早く回復していることが分かります。7月については、2月の基準値を超えるペースでの回復(成長)となっています。
今回の統計値では、緊急事態宣言中に休業していた飲食店も含まれているため、サブスク型飲食店の来店数についても一定の打撃が見られます。しかし、時短営業やテイクアウト営業をしていたサブスク型飲食店では、来店数がほぼ変わらなかったというデータも確認されています。
なぜサブスク型飲食店は緊急事態宣言の影響が小さく、回復が早かったのか
理由としては、サブスクで利用してくれている常連様にいつでも連絡が取れる状態にあったことが、一番大きかったと考えられます。
コロナの拡大と緊急事態宣言により飲食市場が影響を受けた中で多くの飲食店は、感染症対策や営業時間の短縮、デリバリーやテイクアウトへの対応、ECサイトでの販売など様々な対応を迫られました。そして、その対応やお店の状況をお客様に伝えることができたのかが、明暗を分けた大きなポイントとなりました。
通常の飲食店では、常連様であっても連絡先や名前を知らないことがほとんどです。連絡を取りたいときに連絡することができません。
一方、サブスク型飲食店では、サブスク登録時にお客様の「名前」や「連絡先」といった情報を自動的に取得できるため、連絡を取りたいときに連絡を取ることができます。
昨年の緊急事態宣言前後でも、サブスク型飲食店はこのお客様とのネットワークを活かして、コロナによる打撃を小さくしていたことが読み取れます。
年会費制のサブスク型焼肉店『29ON(ニクオン)』では、緊急事態宣言後の営業再開の連絡と合わせて、新しい生活様式への対応を店舗で行い、入店時の検温や提供方法の徹底など、来店者が安心して飲食を楽しめる取り組みをサブスク会員様にメールで案内することで、営業再開後の売上回復をスムーズに実現することができました。
入店時の検温や配席、提供方法を徹底!『29ON』のコロナ対策における会員を守る取り組み
この他にも、サブスク型飲食店では、テイクアウトやデリバリーへの対応、ECサイトの販売告知、営業再開の案内等によりコロナによる打撃を最小限に抑えることができました。また、サブスクで通っている馴染みのお店を応援したいというお客様の心理も、サブスク型飲食店の回復を支援した要因になったと考えられます。
【飲食店コロナ対策支援】favyサブスク2ヶ月間無償提供延長中
今回の記事では、サブスク利用者のデータから分かるコロナ禍におけるサブスク型飲食店の強みをご紹介しました。favyでは、サブスクの販売から会員管理まで飲食店が簡単にサブスクを導入できるサービスを提供しています。また現在、緊急事態宣言の延長を受け、2ヶ月間の無償提供申込期間を2021年3月7日まで延長しています。サブスクの導入に興味がある飲食店様は下記よりご相談およびお問い合わせください。
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