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【イベントレポート】商業施設における「テナントのコミュニティマネジメント」の実例を学ぶ勉強会を開催しました

2025/04/08 ブログ

favyカスタマーサクセスの佐藤貴裕です。

2025年4月2日(水)に、favyが運営する汐留横丁にて、東急プラザ原宿「ハラカド」で全館のコミュニティマネジメントを担当するファイアープレイス代表の渡邉さんをお招きした勉強会を開催しました。当日は、都内で大規模商業施設を運営するデベロッパーの皆さまにもご参加いただき、非常に有意義な場となりました。本記事では、その勉強会の内容をレポート形式でご紹介します。

事例を発表いただいた、株式会社ファイアープレイスの代表取締役 渡邉 知さん

渡邉さんは、東京都観光まちづくりアドバイザー、静岡県地域づくりアドバイザー、(株)さとゆめ社外プロデューサーなど、多方面で活躍されています。自ら名乗る肩書きは「イグナイター(火付け役)」。言語化・構造化、そしてファシリテーションを得意とされています。

詳細プロフィールはこちらをご覧ください。

今回の勉強会のテーマは、「東急プラザ原宿『ハラカド』におけるテナントコミュニティマネジメントの事例共有」です。

「共創推進」を生業とするファイヤープレイス社

ファイアープレイス社は、「共創を推進する会社」として、様々な事業を展開しています。その一つが、商業施設内でのコミュニティ運営です。

たとえば、三井アウトレットパーク マリンピア神戸内にある「マリンピアラボ」では、地域住民の「発信の場」「生産の場」「交流の場」として運営を担当されていました。

この施設では、利用者の旦那さんから「妻の生きがいを作ってくれてありがとう」と泣きながら感謝された、というエピソードが飛び出すほど、地域に根ざした価値ある場となっていたそうです。

また、自社運営にてコミュニティを起点とした店舗運営もされています。

そんなファイアープレイス代表の渡邉さんに、ハラカドで実践している「テナントのコミュニティ化」についてお話しいただきました。

そもそもコミュニティとは?

まず、コミュニティの定義と、どのようなプロセスで生み出されるのかをご説明いただきました。

コミュニティの定義

渡邉さんによると、「コミュニティ」とは、特定の空間に機能(例:食事を提供する機能)をもたせて「場所(例:飲食店)」をつくり、そこに集まった人々の“つながり”によって「場」となり、そのつながりが深まっていくことで、最終的に「コミュニティ」になるというもの。

とても納得感のあるフレームです。

つながりはどうしたら醸成されるのか?

つながりがどのように生まれ、育まれていくのかについて、以下のようなステップで整理されていました。

  1. 知る → 関心が生まれる
  2. 関心 → 理解が進む
  3. 理解 → 感情がのる
  4. 感情 → 共感が生まれる
  5. 共感 → 行動が生まれる
  6. 行動 → 共創につながる

このプロセスをもとに、「今、どこが足りていないか?」を常に意識しながら、コミュニティづくりを進めているとのことです。

また、こうしたプロセスを支える存在としてコミュニティマネジャーの重要性も強調されていました。現在、東京都市大学と共同で、コミュニティマネジャーの機能と能力に関する研究も進めているそうです。

「テナント」をコミュニティ化する取り組みとは?

ハラカドでのテナントコミュニティマネジメントの取り組みは、ある一通のメールがきっかけでした。「未来の商業施設についてディスカッションしたい」という、ご担当者からの熱い思いが込められたメッセージが、プロジェクトの出発点だったそうです。

そして、具体的な取り組み内容を解説いただきました。例えば・・・

  • コミュニティづくりの設計・推進プロセス
  • 開業前のテナント顔合わせ会
  • 日々の声がけの大切さ
  • KPIの設計とその意義
  • テナント同士による共創の実例
  • 任意参加型イベントと適正な参加率の設定

など

実践的かつリアルな取り組みを数多く共有いただきました。詳しく知りたい方は、ぜひfavyの担当までお声がけください!

また、「コミュニティ」というキーワードにピンと来た方は、ぜひファイアープレイスさんにぜひご連絡ください。

ファイアープレイスさんのHP:https://fireplace.co.jp/

今後の展開について

勉強会後の交流会では、ファイアープレイスの渡邉さんへの質問が飛び交うだけでなく、デベロッパーのみなさま同士の条項交換も盛んに行われ、非常に有意義な時間となりました。

大変好評だったため、今後もこのような勉強会を定期的に開催する予定です。

次回は、2025年5月下旬〜6月上旬頃に、都内で話題の商業施設内にある「公共スペース兼用のシェア型フードホール」を視察し、運営上の課題やノウハウを共有する会を開催する予定です。

ご興味のある方は、ぜひfavyの担当者までお声がけください!

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