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野村不動産『BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S』モバイルオーダー導入事例|大規模複合施設が目指す新たな食体験

2025/10/09 プレスリリース

『BLUE FRONT SHIBAURA』は、2030年度まで開発が続く芝浦エリアの大規模複合施設です。2025年9月1日に全体開業した、ツインタワーのうちの南側1棟目『BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S』には、2つのフードホールが設置されました。

これらのフードホールは、オフィスユーザーの食事ニーズに応えるだけでなく、地域に開かれた“まちのコミュニティハブ”として、「食」を中心とした新たな出会いや発見、自分らしく過ごせる時間を後押しし、日々の暮らしに潤いや彩りをもたらす場として、多くの人々に活用されています。

そんな2つのフードホールで導入されているのが、favyのモバイルオーダーシステムです。システム導入の経緯から開業後の状況まで、野村不動産株式会社 芝浦プロジェクト本部の担当者にお話を伺いました。

柴田 晃輔様:野村不動産株式会社 芝浦プロジェクト本部 運営部
商業事業部にて4年間商業施設を担当し「SOCOLA所沢」の開業に携わる。『BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S』の開業1年前(2024年)に「芝浦プロジェクト」に参加し、同施設の商業エリア立ち上げを担当する。

堀内 唯那様:野村不動産株式会社 芝浦プロジェクト本部 運営部
野村不動産投資顧問(株)に出向し、上場REITの投資家対応(IR)やファンド決算・予算の取りまとめ業務を経験。その後、同社の商業アセットマネジメントチームで「GEMS(ジェムズ)」ブランド等の物件運用を担当。柴田様と同じタイミングで「芝浦プロジェクト」に参加。同施設の商業エリア立ち上げを担当する。

『BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S』とは

『BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S』は、野村不動産が「TOKYO & NATURE」をコンセプトに、2018年3月国家戦略特区の認定を受けてから手掛ける大規模複合開発プロジェクト「BLUE FRONT SHIBAURA」の南側1棟目です。

野村不動産株式会社の本社が入るほか、ベイエリアと東京都心部をつなぎ、空と海の開放感を活かした新たなライフスタイルを生み出すまちとして注目を集めています。

なお、TOWER Sの開業にあたっては、野村不動産株式会社と運営の野村不動産コマース株式会社が企業や部門の枠組みを越えて、利用者にとっての価値を最大化するための施設づくりに取り組んでいます。

コンセプトは“まちのコミュニティハブ” 2つのフードホールが提供する新たな食体験

『BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S』にあるのが、植栽を多く取り入れ、屋内で自然を感じられる「GREEN DINING HALL(1階)」と、運河に面し、水と風を感じられる開放的な空間「CANAL DINNING HALL(2階)」の2つのフードホール。“まちのコミュニティハブ”をテーマに、美味しい食事を楽しめるだけではなく、リゾートにいるような雰囲気で仕事やコミュニケーションができるパブリックスペースとしても機能しています。

2つのフードホールでは、モバイルオーダーを通して各店舗のメニューが注文可能。ランチタイムは、注文者が料理を取りに行くセルフサービス形式、ディナータイムは、スタッフが料理を提供するフルサービス形式で食事を楽しめます。また、会計は完全キャッシュレスを実現しました。この形式を導入した理由について、堀内様は下記のように語ります。

堀内様「favyのモバイルオーダーを導入した理由は、大きく2つあります。一つは人手不足。開業に合わせ複数店舗が一気に人材を確保しなくてはならないということから、アルバイトスタッフの確保が課題と考えました。注文から会計までをモバイルオーダーを通してできれば、お会計の手間を省くことができ、省人化につながるのではないかと考えました。

もう一つの理由は、ディナータイムの食体験の向上です。モバイルオーダーで注文したメニューをカウンターに取りに行くのではなく、スタッフがテーブルまで届ける環境を整えることで、お客様の会話や食事の時間を妨げることなく、より豊かな体験を提供できると考えました」

理想とするフードホールやサービスを追求するため、 芝浦プロジェクトのメンバーは全国の名だたるフードコートの視察を実施。その中には、favyのモバイルオーダーシステムが導入されているグラングリーン大阪の『re:Dine 大阪』やカレッタ汐留の『汐留横丁』、虎ノ門ヒルズの『T-MARKET』などが含まれていました。プロジェクトメンバーが全国の視察を繰り返す中で、現在『BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S』で提供されているフードホールのイメージが固まってきたそう。

理想のフードホール開業に向けて、数多くあるモバイルオーダーのサービス事業者の中から、野村不動産株式会社が選んだのがfavyでした。

堀内様「私どもが各社に提案依頼書を出していた当時、ランチ(セルフピックアップ)とディナー(フルサービス)でサービスを切り替えられる機能を持つ企業は2〜3社ほどしかありませんでした。その中でも、favyさんは、モバイルオーダーのシステム提供だけでなく、ディナータイムの接客サポートを行うオペレーターの派遣も可能でした。

それに加えて、実際に同様のサービスを提供した実績をお持ちだったこと、運用実績が豊富で過去にシステムダウンした経験が無かったことも、導入を決めるうえでの判断指標となりました」

SaaSならではの課題にどう向き合ったか

favyのモバイルオーダーは、クライアントの意向に沿って開発を行うフルスクラッチではなく、SaaS(クラウドサービス)の仕組みを基盤に、クライアントの状況に合わせて設定・改修しています。そのことについて懸念がなかった訳ではありません。

柴田様「SaaSの特性上、こちらが要望する細かい機能をすぐにシステムへ反映することができない部分が課題でした。この点については、様々な代替案をご提案いただきSaaSの機能として実装しています」

堀内様「私の方の課題は、事前決済の仕組みに従業員割引や販促用のクーポンを実装できないことです。店舗の方々からも『従業員割引はできないのですか?』という声をいただいているので、引き続き検討していきたいと思っています」

目標超えの集客と見えてきた運営課題

(左から)1F GREEN DINING HALL、2F CANAL DINING HALL 

『BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S』では、開業前に課題と想定していた週末の集客にも成功。特に初週は予想を上回る売上を達成し、好発進を遂げている。この売上に貢献したのは、近隣ファミリー層でした。

柴田様「ベビーカーを利用したファミリー層のお客様が、我々の想定をはるかに超えて来店されました。当初、夜のダイニングホールは『大人の空間』としてイメージしていましたが、ご家族連れの利用が多いので、お子様用の椅子や食器の用意など、対応を考える必要があると感じています」

また、実際にサービスを利用したお客様、店舗様からは、様々な声が聞かれたようです。

堀内様「モバイルオーダーを利用したお客様から『最近こういうの多いよね』という声や『決済まで完結するのは、すごく便利』という声をいただきました。我々が想定していたよりも、モバイルオーダーに慣れているお客様が多いのだなと感じました。また、複数の店舗のメニューを自由に選べる仕組みも好評です」。

柴田様「店舗からは、過去に使用したモバイルオーダーと仕組みが異なり、既存のオペレーションやノウハウを活かせないことへの不安の声が聞かれました。

オープンしてからは、『在庫状況がリアルタイムで見られない』『忙しい時に提供時間表示の切り替えをするのは大変なので、ワンタッチでできるようにしてほしい』『(店舗の業態に合わせて)注文画面・伝票の表示を改善してほしい』といった意見をいただいており、これらの課題をどのように解決していくのか、favyさんと検討を進めています」

フードホールの未来像:鍵は“パーソナライゼーション”

『BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S』では、フードホールのさらにその先を見据えています。

柴田様「今は、フードコートなのにスタッフが運んでくれるという新しい体験を楽しいと感じていただけていますが、これが当たり前になった時にどうやって集客していくかが課題になると考えています。その時に重要になるのは、パーソナルなサービスでしょう。

モバイルオーダーは人と人との接点が少なくなりがちなので、その点をテクノロジーや人の力でどう補い、お客様一人ひとりに合わせた体験を提供していくかを、これから考えていきたいと思っています」

(撮影:片山よしお)

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favyでは、施設やオフィスビル、商業施設などにモバイルオーダーシステムを導入し、施設の価値向上と新しい顧客体験の創出を支援しています。

2016年からのシェア型レストラン運営で培ったノウハウと、モバイルオーダーシステムの豊富な導入実績を活かし、システム提供から日々の運営サポートまでをワンストップで支援いたします。ランチ・ディナーでのサービス切り替え機能や完全キャッシュレス対応など、施設の特性に合わせたカスタマイズも可能です。

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