「飲食店が簡単に潰れない世界を創る」をビジョンに掲げるfavyは、東京都内4か所で、会員制の焼かない焼肉店『29ON』を運営しています。
今回は、2019年3月にクラウドファンディングサービスMakuakeにて発売した、『29ON』とのオリジナルコラボビール「29ON SPICE ALE」を開発・醸造いただいたFar Yeast Brewing株式会社プロダクションチーム 醸造長の栁井拓哉さんにお話を伺いました。
――favyを知っていただいたきっかけを教えて下さい。
ある企業さんのイベントのケータリングでクラフトビールを提供した際、『29ON』も”焼かない焼肉”を提供していたので知り合いました。
会員制のお店ということで、こだわりのおいしいものが食べられるというお話は、弊社のビールをお楽しみいただいているお客様からも伺っていたので、興味を持っていたところでした。
――多くのファンを持つ貴ブランドですが、クラフトビール初心者におすすめの商品はありますか?
そうですね、まずは定番の中でも飲みやすい「馨和 KAGUA Blanc」「東京ホワイト」などはいかがでしょうか?
Far Yeast Brewingでは、ハーブを使った「馨和 KAGUA」シリーズ(Blanc・Rouge・Saison)、華やかなホップの香りとごくごく飲める爽快さが特徴の「Far Yeast」シリーズ(東京ホワイト・東京ブロンド・東京IPA)、さらに月1〜2種類の季節限定商品を作っています。例えば、8月には山梨県のとれたての桃を使ったビールもつくったので、ぜひいろいろな限定ビールも試していただきたいです!
――御社のビールの製造工程を簡単にご教示ください。
大まかにわけると、5段階の工程を経て醸造しています。
①大麦麦芽・小麦麦芽・小麦の糖化→濾過→煮沸
②酵母を加えたビール(のもと)を発酵タンクに移動させ、約2週間ほど一次発酵
③主発酵終了時にスパイスを漬け込み香り付け
④もう一度ごく少量の糖を加えてすぐに瓶詰め・樽詰め
⑤温度管理された2次発酵倉庫に移動し、瓶の中で約2週間発酵させて完成
です。
――今回、「29ON SPICE ALE」 を開発いただいた理由を教えて下さい。
お店の方からお客様へ、お料理とのペアリングを考慮したお酒を提案されているのを体験した際に、肉に合うビールを作れたらおもしろいね、という話があがったのがきっかけでした。
――肉に合うビールにするため、工夫されたことはありますか?
お料理の脂を流すビールの飲み口の軽さ、爽快さはもちろん、お肉の味わいを広げ、ペアリングできるキャラクターの強さを出すために、スパイスを使ったことです。また、最初に飲んだ瞬間の感動を楽しんでいただくため、”香り”にもキャラクターを出すレシピにしました。
――「29ON SPICE ALE」 の開発で苦労された点はありますか?
肉のスペシャリストの『29ON』のアイデアを元に、おもにスパイスの”香り”に意識した選定を行ったことでしょうか。例えば、レシピ作りにおいて、グリーンペッパーやカルダモンなど、これまであまりビールの香りづけに使用したことのないスパイスもあったので、完成したときおいしくできるかを想像しながら、配合量を微調整するのに苦労しました。
――今回コラボをしてみて、良かったことはありますか?
通常とは異なるレシピに挑戦ができたことが一番ですね。
ビールではなくの肉のスペシャリストの『29ON』とのコラボだったので、ふだんと違った視点でビールと向き合うことができたのも、いい経験になりました。
想像していた以上においしいビールができたので、また違った試みで刺激的なコラボレーションがしたいです。
――ありがとうございました!
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